栄養士・調理師監修

転倒・ふらつきを防ぐ
バランス改善ガイド

原因・チェックリスト・家でできる転倒予防の運動まで

📋 栄養士・調理師監修|2025年更新
※本記事は一般的な情報提供を目的としており、医療的な診断・治療を目的とするものではありません。症状がある場合は必ずかかりつけ医にご相談ください。

📋 このページの目次

  1. なぜ高齢者は転倒・ふらつきが増えるのか
  2. 転倒リスクのチェックリスト
  3. 家でできる転倒予防の運動
  4. 日常生活の転倒予防の工夫
  5. 食事・栄養との関係
  6. こんなときは受診を
  7. よくある質問

Section 01

なぜ高齢者は転倒・ふらつきが増えるのか

📌 このセクションのポイント

💪

筋力・反射速度の低下

加齢とともに足腰の筋力や反射速度が低下し、つまずいたときに咄嗟に体を支えられなくなる可能性があります。特に太もも・ふくらはぎ・足首周りの筋力が重要とされています。

👂

平衡感覚・前庭機能の衰え

内耳にある平衡感覚の器官(前庭)の機能が低下すると、バランスを保つ能力が低下する可能性があります。暗い場所や不整地での転倒リスクが高まるとされています。

👁️

視力・深視力の変化

加齢による視力低下・白内障・深視力(距離感)の低下は、段差や障害物の認識を難しくする可能性があります。定期的な眼科受診が参考になります。

💊

薬の副作用・血圧変動

睡眠薬・降圧薬・抗不安薬などは眠気やふらつきを引き起こす場合があります。また起き上がったときの急激な血圧低下(起立性低血圧)もふらつきの原因になることがあります。


Section 02

転倒リスクのチェックリスト

⚠️ 3つ以上当てはまる場合は転倒リスクが高い可能性があります。かかりつけ医または地域の転倒予防教室への相談をおすすめします。

Section 03

家でできる転倒予防の運動

📌 このセクションのポイント

① 椅子を使った片足立ち(バランス訓練)

椅子の背もたれに軽く手を添え、片足を床から少し浮かせて10〜30秒キープ。左右交互に2〜3回ずつ。慣れてきたら手を添える力を弱めていきましょう。

💡 転倒予防に最も効果的とされる運動のひとつです。最初は5秒からでも十分です。

② かかと上げ・つま先上げ(ふくらはぎ・前脛骨筋の強化)

椅子を持ちながら立ち、ゆっくりかかとを上げて3秒キープ→下ろす。次につま先を上げて3秒キープ→下ろす。各15〜20回。

💡 ふくらはぎと足首周りを鍛えることで、つまずきにくい歩行につながる可能性があります。

③ 太もも上げ歩き(モモ上げ)

その場で足踏みをしながら、太ももをやや高めに上げる意識で1〜2分。壁や椅子を支えにして安全に行いましょう。

💡 股関節屈筋を鍛えることで足が上がりやすくなり、つまずきのリスクを軽減できる可能性があります。

④ 座ったまま足首回し・ストレッチ

椅子に座り、片足を浮かせて足首をゆっくり10回ずつ内回し・外回し。続いてつま先を手前に引いてふくらはぎを伸ばす。左右交互に。

💡 足首の柔軟性を保つことは、歩行時のバランス維持に関係するとされています。起床後や就寝前にも行えます。

⑤ タンデムウォーク(一直線歩き)

壁伝いに「右足のかかとを左足のつま先に合わせる」ように一直線上をゆっくり歩く。10〜20歩を目安に。

💡 動的バランス能力のトレーニングになります。最初は壁に手をつきながら行いましょう。


Section 04

日常生活の転倒予防の工夫

🏠

室内環境の整備

段差をなくす・すべり止めマットを敷く・夜間の足元ライトを設置するなど、環境から転倒リスクを減らすことが効果的とされています。特にトイレ・浴室・廊下は注意が必要です。

🛁

浴室・トイレの手すり

浴槽の出入り・トイレの立ち上がりは転倒が多いシーンです。手すりの設置は転倒予防に有効とされています。介護保険を使った住宅改修制度を活用できる場合があります。

👟

室内履きの見直し

素足やスリッパは滑りやすく、転倒リスクが高まる場合があります。かかとまでしっかり覆い、すべり止めのついた室内履きが参考になります。

💡

夜間の照明

夜中のトイレは転倒が多い時間帯です。センサーライトや足元ライトを廊下・トイレに設置することで、暗がりでの転倒リスクを減らせる可能性があります。

🧹

床の整理整頓

コード類・新聞紙・衣類が床に散らかっていると引っかかりやすくなります。通り道に物を置かない習慣が大切です。

🦯

杖・歩行補助具の活用

杖は「転倒の道具」ではなく「安全に歩くための道具」です。適切な長さ・種類の杖を選ぶことで歩行の安定性が向上する可能性があります。医師や理学療法士に相談してみましょう。


Section 05

食事・栄養との関係

転倒予防には運動だけでなく、筋肉・骨・神経を支える栄養素も関係するとされています。

栄養素転倒予防との関係多く含む食材
タンパク質筋肉量の維持に関係します。不足するとサルコペニア(筋肉量低下)が進み転倒リスクが高まる可能性があります。鶏肉・魚・卵・豆腐・納豆
カルシウム・ビタミンD骨密度の維持に関係します。転倒しても骨折しにくい骨を保つことが大切とされています。牛乳・チーズ・しらす・鮭・干ししいたけ
ビタミンB12・葉酸神経機能の維持に関係し、バランス感覚にも影響する可能性があります。肉類・魚介類・卵・緑黄色野菜
水分脱水は血圧低下・めまい・集中力低下を招き、転倒リスクを高める可能性があります。1日1.5〜2L目安。水・麦茶・みそ汁・スープなど

Section 06

こんなときは受診を


Q&A

よくある質問

転倒予防の運動はどのくらいやればいいですか?

週3回以上、1回10〜30分程度が目安とされています。毎日少しずつ続けることが大切で、特別な器具がなくても椅子・壁を使った運動から始められます。

ふらつきとめまいの違いは何ですか?

めまいは「ぐるぐる回る感覚(回転性)」や「ふわふわする感覚(浮動性)」として現れることが多いとされています。ふらつきは主に体のバランスがとりにくい状態を指します。両者は原因が異なる場合があるため、症状が強い・続く場合は耳鼻科・神経内科での診察が参考になります。

転んでから外出が怖くなりました。どうすればいいですか?

転倒後に外出を避けるようになることは「転倒恐怖症」と呼ばれ、活動量の低下からさらに筋力が落ち転倒リスクが高まる悪循環につながる可能性があります。まずは室内での運動から始め、杖の使用・付き添いなど安心できる環境を整えながら少しずつ外出を再開することが参考になります。かかりつけ医への相談もおすすめします。


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