終活とは|何から始める?やることリスト10と進め方を宮城の専門スタッフが解説

執筆:宮城県でメッセージ動画と葬式スライドショーを制作しているスタッフ

「終活」という言葉は耳にしたことがあっても、具体的に何をすればいいかピンと来ない方は多いのではないでしょうか。本記事では、宮城県で終活メッセージ動画の制作を通じて多くの方の終活と関わってきたスタッフが、終活でやることをリスト化して順番に解説します。

終活とは、人生の終わりに向けた準備を整える活動の総称です。財産や持ち物の整理、医療や葬儀の希望をまとめるといった「家族のため」の側面と、これからやりたいことを書き出すといった「自分のため」の側面の両方があります。「縁起が悪いもの」ではなく、残りの人生を前向きに整える活動として捉える方が増えています。

終活でやることリスト10

1. 持ち物・財産の整理(生前整理)

長年使っていないもの、家族が把握していない収納の中身を少しずつ整理します。一気にやろうとせず「今日はこの引き出し」「今週はクローゼット」と区切るのがコツです。思い出の品は無理に捨てず、写真に残してから処分するという方法もあります。生前整理は、終活の入り口として最もハードルが低く、取りかかりやすい項目です。

2. 預貯金・保険・年金の情報まとめ

口座のある銀行、生命保険・医療保険の証券番号、年金手帳の保管場所を一覧にします。暗証番号など機密情報は書かずに「通帳がどこにあるか」を残すのが基本です。これだけで、いざというとき家族の負担が大きく減ります。使っていない口座やサブスクの解約もこのタイミングで進めると効率的です。

3. 不動産・相続の方針を決める

持ち家がある場合、誰に残すか、売却するか、リフォームするかなどを考え始めます。相続でもめる原因の多くは「本人の意思が分からないこと」です。法的効力を持たせるには遺言書が必要ですが、まずは家族に方針を口頭でも伝えておくだけで、将来のトラブルを大きく減らせます。

4. デジタル遺品の整理

スマホのロック解除方法、メインのメールアドレス、SNSアカウント、サブスクリプションなど、デジタル上に残る情報を整理します。現代では「家族がアカウントにアクセスできず、写真も解約手続きもできない」というケースが急増しています。スマホひとつでも整理しておくと、家族の負担はかなり軽くなります。

5. 医療・介護の希望を決める

延命治療を希望するか、認知症などで判断能力が落ちたとき自宅と施設どちらでの介護を希望するか、臓器提供の意思などを書き残します。これらは「本人にしか決められないこと」であり、書いておかないと家族が「どうしたかったのだろう」と悩み続けてしまいます。家族のためにも、自分のためにも、早めに整理しておきたい項目です。

6. 葬儀・お墓の希望を決める

葬儀の規模(家族葬/一般葬/直葬)、宗教・宗派、呼んでほしい人、遺影に使ってほしい写真、流してほしい音楽などを決めておきます。お墓は入りたい墓・新しく建てるか・樹木葬や散骨を希望するかなど、近年は選択肢が大きく広がっています。家族が判断に迷わないよう、希望は具体的に書いておくのが理想です。

7. エンディングノートを書く

ここまでに整理した情報を、エンディングノートにまとめておくと家族が一目で全体を把握できます。法的効力はありませんが、家族への「申し送り書」として機能します。書き方の詳細は エンディングノートの書き方|11項目と書き始めるコツ で項目別に解説していますので、これから書き始める方はあわせてご覧ください。

8. 遺言書の検討

財産分与の希望を法的に有効な形で残したい場合は、遺言書の作成を検討します。自筆証書遺言と公正証書遺言があり、確実性を重視するなら公証役場で作成する公正証書遺言が安心です。遺言書は法律の専門家(弁護士・行政書士・司法書士)に相談しながら進めると安全です。

9. 家族・友人へのメッセージを残す

感謝の言葉や伝えきれなかった思いを残します。手紙やエンディングノートのメッセージ欄に書く方が多いですが、文字では伝えづらいニュアンスを「声と表情」で残す方も増えています。動画なら、後から家族が何度も見返せるという良さもあります。形式は問わず、自分が一番自然に伝えられる方法を選ぶのがおすすめです。

10. やりたいことリストを作る(前向き終活)

「死ぬまでにやりたいこと」を書き出してみると、意外と今すぐ着手できることが多いと気づきます。行きたい場所、会いたい人、もう一度やってみたい趣味——終活は、整理だけでなく「これからをどう生きるか」を考える時間でもあります。前向きな項目から書き始めると、終活全体への取り組みも続けやすくなります。

終活はいつ始める?進め方の順番

終活に「この年齢から」という決まりはありません。40代・50代から始める方も増えており、早すぎることはありません。むしろ体力と判断力のあるうちに始めた方が、迷いなく整理できます。

進め方のおすすめは、ハードルの低いものから順番に取り組むことです。具体的には、「生前整理(持ち物)→ 預貯金・サブスクの情報まとめ → エンディングノートに書く → 重い意思決定(医療・葬儀・遺言)」 の順番だと挫折しにくいです。重い決断から始めると気が滅入ってしまうため、まずは引き出しの整理など作業系から始めるのが続けるコツです。

終活をテーマにした映画・ドラマ

終活について「まず何か見てみたい」という方には、終活をテーマにした映画やドラマが取り組みのきっかけになることがあります。主な作品をご紹介します。

映画

映画

エンディングノート(2011)

胃がんの告知を受けた父親がエンディングノートを手がかりに家族と過ごす実録ドキュメンタリー。終活入門として最もよく挙げられる作品。

映画

ペコロスの母に会いに行く(2013)

認知症の母を介護する息子の実話ベースの物語。老い・介護・家族の絆を温かく描いており、医療や介護の希望を考えるきっかけになる。

映画

50回目のファーストキス(2018)

記憶障害を抱えながら生きる女性と家族の物語。「今を大切にすること」を考えさせるコメディタッチのラブストーリー。

ドラマ

ドラマ

やすらぎの刻〜道(2019・テレビ朝日)

老いた脚本家が過去を振り返りながら人生を綴る長編ドラマ。終活の「人生の棚卸し」という側面を丁寧に描いている。

ドラマ

死にたい夜にかぎって(2018・テレビ東京)

人生の意味や家族との関係性を見つめ直すヒューマンドラマ。「やりたいことリスト」を考えるヒントになる作品。

ドラマ

カルテット(2017・TBS)

「残された時間で何をするか」という問いを扱った作品。終活を考える方にも支持されているヒューマンドラマ。

よくある質問

終活って縁起が悪くないですか?

「終わり」という字が入っているため抵抗を感じる方もいますが、実態は「人生の整理整頓」と「これからの計画」です。むしろ家族への思いやりとして、また自分自身の残りの人生を充実させるための前向きな活動として捉えられています。

親に終活を勧めたいが切り出しにくいです。

「終活」という言葉を使わず、「もしものとき家族が困らないように、必要な情報の場所だけ教えてほしい」と切り出すと受け入れられやすいです。エンディングノートを一緒に書く時間を作ると、自然と会話のきっかけになります。

一人暮らしでも必要ですか?

むしろ一人暮らしの方ほど必要です。連絡してほしい人のリスト、医療や葬儀の希望、デジタル遺品の整理など、本人にしか分からない情報を残しておかないと、いざというとき周囲が対応に困ってしまいます。

想いを「声と表情」でも残しませんか?

終活の一環として、家族や大切な人へのメッセージを動画で残せます。宮城県でメッセージ動画と葬式スライドショーを制作しています。修正は何度でも無料です。

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